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 2002年に発表した「対日新思考」が日中双方で議論を呼んだ元人民日報論説委員の馬立誠氏が29日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、日中関係について「改善の兆しがある」と話した。

 馬氏はその理由として、同日迎えた日中国交正常化45周年に合わせて北京で大規模な祝賀イベントが開かれたり、安倍晋三首相と中国の李克強(リーコーチアン)首相との間で祝電が交わされたりしたことを挙げた。10月に共産党大会を控えるなか、「こうしたイベントが国の最高レベルに承認されていることは(関係改善の)ウォーミングアップのようなものだ」と話した。

 馬氏は「中央公論」に最近寄稿した論文の中で日中関係の改善には「人類愛」が必要だと説いた。

 馬氏は会見で、かつて経済発展が遅れていた中国は日本に資金や技術を求めて関係をつくったが、経済力で上回った時に関係改善の理由がなくなってしまうと指摘。「戦術的で短期的な需要を乗り越え、幅広いコミュニケーションをする必要がある。それには人類愛という価値観が理想的だ」と主張した。(西山明宏)

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