[PR]

 少数民族クルド人を主体とするイラク北部の自治政府、クルディスタン地域政府(KRG)が独立の賛否を問う住民投票を実施し、KRGとイラク政府の緊張が高まっている問題で、米国のティラーソン国務長官は29日、統一されたイラクを支持すると声明を発表した。声明では「住民投票は一方的。投票結果は正当性に欠ける」と強調し、結果は受け入れないとした。

 ただ、ティラーソン氏は「非難合戦や報復行動の脅しをやめるように求める」として、双方に沈静化を図るよう要求。イラク政府には「脅しや武力行使の可能性を示唆することを行わないように求める」とした。

 米国は過激派組織「イスラム国」(IS)に対する掃討作戦で、イラク政府、KRGと共闘しており、両者の対立がIS掃討に悪影響をもたらすと懸念している。ティラーソン氏は「ISとの戦いは終わっていない。イラクのパートナーにはIS掃討に集中するように求める」とした。(ワシントン=杉山正)