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 トランプ米政権のプライス厚生長官が29日、辞任した。国内の出張で20回以上、高額なプライベートジェット機をチャーターしていた問題で批判を受けていた。トランプ大統領も同日、プライス氏の問題を「非常に落胆している」と語っており、事実上の更迭とみられる。

 米政治サイト「ポリティコ」によると、プライス氏は2月に就任して以来、公務の出張で24回、プライベートジェット機を使用、少なくとも30万ドル(約3400万円)の税金が使われていたという。当初、同氏側は「ほかに移動手段がなかった」と説明していたが、利用できる安い民間機があったことから、野党やメディアから「税金の無駄遣い」と批判を浴びていた。

 トランプ氏は大統領選で、既存政治を「エスタブリッシュメント(既得権層)」と批判して有権者の支持を獲得した。さらに、目玉政策の税制改革に着手する時期だったため、プライス氏の問題が長引くことを恐れ、早期の幕引きを図った。

 ただ、ほかの閣僚でも同様にプライベートジェット機を使用していた事例が発覚しており、議会も政権全体に対する調査を行う意向を示しているため、問題がさらに拡大する可能性がある。(ワシントン=土佐茂生)