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(30日、巨人1―5阪神)

 プレーボールから5分足らずで、巨人に暗雲が立ち込めた。先発の畠が阪神・上本の頭部付近に死球を与え、危険球に。わずか4球で退場し、緊急登板した中川も流れを止められない。この回1点を失った。

 クライマックスシリーズ(CS)へ向け、負けられない戦いが続くチームの底力を試されているかのような幕開け。「全部勝つ」の合言葉のもと、4連勝中と勢いにも乗っていた。

 しかし、現実は低迷した今季を象徴するかのような攻防が待っていた。一回に1死一、三塁の同点機をさっそく作るも阿部が二ゴロ併殺打に倒れ、四回は2死満塁で小林が見逃し三振。五回も2死一、二塁で阿部が二飛に倒れた。得点は村田の一発の1点止まり。各打者がバットをふだんより短く持って食らいついたが、結果が伴わなかった。

 好機で得点が奪えず、終盤にしびれを切らした救援陣が失点する。球団ワーストの13連敗を喫した5~6月の悪夢を思い起こさせる試合だった。高橋監督は「いつもと同じように、もう1本がなかなか出なかった」。

 12球団で唯一、2007年から始まったCSに出続けている巨人。1日の阪神戦で敗れ、DeNAが広島に勝てば4位が確定する。

 いよいよ土俵際に追い詰められた。「(順位が)決まるまでは、目の前の試合を勝っていくだけ」と監督。その言葉に力強さは感じられなかった。(山口裕起)

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