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 関西地区大学野球選手権(関西地区大学野球連盟連絡協議会主催、朝日新聞社など後援)は31日、大阪・南港で敗者復活準決勝があり、大市大(近畿)が天理大(阪神)に4―3で逆転サヨナラ勝ちした。大市大は明治神宮大会出場をかけて、11月1日にある第2代表決定戦で関大(関西学生)と戦う。

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 大市大の主務兼選手の板野(3年、春日丘)がサヨナラ打で、チームを救った。辻盛監督は「正直九回に1点取られた時点で負けたと思った。でも、板野に回ってきたところで絶対決めてくれると信じていた」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 1―3の九回裏。2度の暴投で同点にし、なお2死一、二塁。流れが大市大に来た。板野が打席に入るとスタンドからは「主務! 主務!」と仲間のコールが。声援に背中を押されるように、落ちる変化球を中前にはじき返した。「来た球何でもいいと、気持ちだけで打った」。人生初のサヨナラ打だった。

 選手としては控え捕手。だがレギュラーの捕手が主将の土井(4年、畝傍)のため、リーグ戦は1試合しか出ていない。それでも辻盛監督に「来季は主軸を任せられる、チームの要」と打撃力を買われて九回から出場した。

 主務としても「歴代最高」と監督に評価され、来季の主将候補でもある。合宿の場所取り、連盟への提出書類の作成、OBとの連絡などチームのマネジメント全般を任されている。「忙しい方がやる気が出る」と生き生きと話す。

 板野は「まだ先輩たちと試合できるのがうれしい」。あと1勝で念願の明治神宮大会出場だ。(橋本佳奈)