【動画】国宝・四天王立像(奈良・興福寺蔵)は運慶作か? 東京国立博物館でCT調査=佐藤正人撮影
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 奈良・興福寺南円堂(なんえんどう)の四天王立像(りゅうぞう、国宝、13世紀)と、運慶作で日本彫刻史上の最高傑作といわれる、同寺北円堂(ほくえんどう)の無著(むじゃく)・世親(せしん)両菩薩(ぼさつ)立像(国宝、1212年ごろ)が、いずれも芯のある木材を組み合わせていたことがX線CTスキャン調査でわかった。四天王像の作者については近年、運慶の可能性が指摘されており、無著・世親像との技法の共通性はその説に有利な新材料となりそうだ。

 現存する運慶作の仏像は全国に31体とされる。四天王像は、以前は運慶の父・康慶(こうけい)の作と考えられていた。しかし、作風などから、運慶の工房が、無著・世親像とともに北円堂に納めたのではないかとも推定されている。

 特別展「運慶」に合わせ、東京国立博物館(東博)が四天王像と無著・世親像を調査。いずれも、芯が残り、年輪の細かい木材を3本以上組み合わせていたことがわかった。

 木の仏像は一般的に硬い芯のある部分を避ける。芯材の多用は異例だ。調査した東博の浅見龍介・企画課長は「木の取り方の共通性は、四天王像が北円堂安置の運慶像だった可能性を後押しすると思う。今後の議論に期待したい」と話す。

 四天王像のうち多聞天(たもん…

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