愛媛県内を訪問していた天皇、皇后両陛下は1日、松山市の道後温泉本館を視察した。その後、同市で開幕した第72回国民体育大会の剣道競技を観戦し、同日夕に帰京した。

 道後温泉本館は、公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定された木造3階建ての建物。皇室専用の浴室を備え、1950(昭和25)年に昭和天皇が入浴するなど皇室関係者も度々訪れているが、来年以降、長期の耐震改修工事が行われる見通しだ。天皇陛下は皇后さまとともに周囲を巡り、複雑に連結された建物の外観を視察。「これができたのが何年前になるの」などと市の担当者に尋ねていた。

 周辺には多くの市民が歓迎に駆けつけており、両陛下は小学生の一団に「何年生ですか」などと声を掛け、出迎えたことに「ありがとう」と伝えていた。(中田絢子