[PR]

 8月に引退を発表したばかりの中国の元有名新体操選手が転倒した老人を助けようとしたところ、逆にお金を要求された。善意があだになったとして、憤慨した本人がネット上で公表し、話題になっている。香港紙・星島日報が伝えた。

 この選手は、華麗な表現力と愛らしい表情から中国新体操界の「女神」とも呼ばれた張豆豆さん。北京にいたとき老人が転倒したため、付近にいた張さんが手を貸して起こそうとしたところ、50歳過ぎの3人組に因縁をつけられ、お金を払うように求められた。やむをえず100元札(約1700円)を渡し、その場を離れたが、「みんなに思いやりを持とうと呼びかけた私が金品をゆすられる事件にでくわした」と怒りが収まらない様子だ。

 中国では、転倒した老人を助けた人が因縁をつけられ、お金をとられる行為が多発しているとされる。張さんがネット上で経緯を明らかにしたところ、「いい社会勉強になっただろう」という反応があった一方、「こんな人が多いようだと、良い行いであっても、ちゅうちょしてしまう」と嘆く声もでた。

 中国メディアによると、張さんは2015年、新体操の世界選手権に中国代表として出場。今年8月、引退を発表した。(香港=益満雄一郎)