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 中国の建国68年を祝う国慶節(建国記念日)の1日、香港への締めつけを強める中国に抗議するとして、香港の民主派が中心部でデモ行進を行った。2014年の大規模デモ「雨傘運動」の学生リーダー3人が8月に実刑判決を受けて収監されたことなどを挙げ、香港の民主が危機にさらされていると訴えた。

 主催者側によると、約4万人が参加。主催者側は、国慶節を祝う赤い中国の国旗に対抗しようと、黒い服の着用を呼びかけた。デモに加わった男子大学生(22)は「大学に対しても、中国政府と一体となった香港政府から圧力がかかり、言論の自由が失われつつある。『大学を政府の道具にするな』と訴えたい」と参加理由を語った。

 一方、香港政府トップの林鄭月娥行政長官は1日、政府主催の国慶節パーティーで「中国の発展と繁栄は香港に新しい発展の好機を与えてくれる」と祝辞を述べ、中国に批判的な勢力を牽制(けんせい)した。

 雨傘運動に参加した若者たちが母体の政党「香港衆志」によると、1日午前、国慶節パーティーの会場近くで、親中派グループと小競り合いが起き、香港衆志側に数人の負傷者が出たという。(香港=益満雄一郎)