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 スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立の是非を問う住民投票が1日、始まった。憲法違反だとして投票そのものが差し止められているが、州政府は強行した。投票の阻止をはかる中央政府の治安部隊などと独立派の市民が一部で衝突。州政府は、けが人が465人に上ったと明らかにした。うち2人が病院で手当てを受けたという。

 投票は午後8時(日本時間2日午前3時)に締め切られ、即日開票される。州政府は、低投票率でも賛成多数なら一方的に独立を宣言する可能性がある。カタルーニャ州は、サッカーの強豪バルセロナや、ガウディの建築などで知られる日本人にも人気の観光地。

 独立派が用意した投票箱を、中央政府側の当局者が抵抗を振り切って運び出す場面もあり、州側は「民主主義が暴力で踏みにじられた」と主張。中央政府との対決姿勢を改めて鮮明にした。

 投票は「カタルーニャが共和国として独立国であることを望むか」との問いにシー(イエス)かノーで答える仕組み。住民投票の根拠となる州法は、中央政府が憲法裁に提訴して効力が停止されており、司法当局は、かねて投票箱や投票用紙の摘発を進めてきた。それでも州首相府長官は「96%の投票所が機能している」とした。別の場所での投票も認め、投票の厳密性よりも実現性を優先した。

 この州法には、投票結果の有効性を確保する投票率の規定がなく、賛成多数なら「独立」の選択だとみなし、結果確定から2日以内に州議会を開いて独立宣言すると定めている。(バルセロナ=青田秀樹)

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