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 風情ある街並みが残るならまち(奈良市)で、近くの雑司町に住む染井大さん(43)が寄席文字をあしらった縁起雑貨を自転車に積んでめぐり、移動販売している。ならまちで飲食店を開きたい――。そのための物件情報を集めるためだ。「引き売り」としてまちの話題となり、次々と情報が寄せられている。

 9月下旬、引き売りに同行させてもらった。自転車の前輪部分についた荷台に雑貨を積み、正午過ぎに自宅を出発。ペダルをこぐたびに、つり下げた風鈴がちりんちりんと音を立てた。

 猿沢池のほとりで女性の団体に囲まれた。「お兄ちゃん、何売ってるの?」と声をかけられ、バッジや祝儀袋が次々に売れた。買ってくれた人には、ご縁に感謝して5円玉を紙で包んだ手製のお守りを渡した。

 奈良市に生まれ育ち、静岡県で…

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