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 毎年、秋が深まる10月になると発表されるノーベル賞。今年は2日に医学生理学賞、3日に物理学賞、4日に化学賞、5日に文学賞、6日に平和賞、9日に経済学賞がそれぞれ発表される。世界中が注目するノーベル賞の受賞者は、どう決まるのだろう。

 1895年11月27日、ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルが、巨額の遺産を科学の発展や平和に貢献した人に贈ってほしいと、パリで遺言を残したのが賞の起源だ。遺言では自然科学3賞と平和、文学の計5賞だったが、1969年から経済学賞の授与が始まった。

 ノーベル財団によると、賞が始まった1901年から昨年までに受賞したのは881人と23の組織。このうち女性は48人で、21世紀に入ってからは、パキスタンのマララ・ユスフザイさん(2014年)ら19人に上る。受賞時の平均年齢は59歳で、最年少が17歳のユスフザイさん、最高齢が90歳で経済学賞を受けた米国のレオニド・ハーヴィッツさん(07年)。ちなみに6月生まれが最も多い。

 医学生理学賞はカロリンスカ医科大、物理学賞と化学賞はスウェーデン王立科学アカデミーなど、選考する組織は賞によって異なる。戦後にできた経済学賞以外は、選考組織もノーベルの遺言によって決められていたためだ。

 医学生理学賞の場合、選考は発表前年の9月に始まる。世界各地の3千人以上の研究者に、極秘の推薦依頼を送る。推薦人は明らかにされていないが、過去の受賞者や北欧の教授らが対象になっている。今年の医学生理学賞には361人が推薦された。

 推薦は翌年1月末に締め切られ、春から夏にかけて、国際的に著名な専門家が評価報告書を作り、絞り込まれる。そして10月最初の月曜日、投票で受賞者を決め、すぐに発表する。発表までその詳細は極秘で、候補者や選考過程は50年経たないと公にされない。

 ノーベルの命日にあたる12月10日、平和賞を除く各賞の受賞者はストックホルムで授賞式がある。平和賞はノルウェーのオスロである。今年日本人が受賞すれば4年連続となる。最高の栄誉とされる賞を受ける日本人はいるのか。発表が待ち遠しい。