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 韓国ソウル市内の路線バスに今夏、慰安婦を象徴する少女像のレプリカを設置したバス運営会社が2日、市内の路上でバスから降ろしたレプリカを地方都市に「帰郷」させる出発式を行った。韓国の旧盆「秋夕(チュソク)」に合わせたイベントとし、レプリカを大邱、大田、水原、全州、原州の5都市で展示するとしている。

 会社は、8月14日から9月末まで、「市民がつらい歴史をもう一度考える契機にしてほしい」と、市内を循環する151番バス5台の座席に、少女像のレプリカを1体ずつ設置していた。この日午前、ソウルの日本大使館近くの少女像の隣にレプリカ5体を集めて記念撮影し、支援者の車にのせ替えて各地に運んだ。

 このバスを巡っては菅義偉官房長官が「(日韓関係の改善に)水を差すことになりかねない」と懸念を表明し、韓国政府に対応を求めていたが、会社側は「民間の取り組みを外交問題として取り上げるのはおかしい」と反発していた。

 バス会社の林真煜(イムジヌク)社長(51)は、集まった記者団に「北朝鮮の核問題のために日本と良い関係を築かないといけないことは認識しているが、過去のつらい歴史に対し日本に謝罪させることは必要だ」と話した。(ソウル=武田肇

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