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 スペイン北東部カタルーニャ州の同国からの独立を問う住民投票で、プッチダモン州首相は1日夜(日本時間2日未明)、「独立国家になる権利をカタルーニャ市民が勝ち取った」と勝利宣言した。2日未明の州政府の発表(未確定)によると、独立賛成が90・1%、反対が7・9%だった。投票率は4割程度だった。州政府によると、投票の阻止に動いた中央政府の治安部隊などと独立派の衝突で、844人が何らかのけがをしたという。

 住民投票は「カタルーニャが共和国として独立国であることを望むか」を、シー(イエス)かノーかで聞く内容。テレビ演説したプッチダモン氏は「州政府や州の機関は市民の声を尊重し、実現に動かねばならない」と強調した。

 結果発表から2日以内に州議会が開かれる予定で、地元メディアは同州が一方的な独立宣言に踏み切るとの見方を伝えている。また、独立の実現に向けてゼネストを呼びかける動きも出ている。

 これに先立ち、中央政府のラホイ首相は投票の締め切り直後に演説し、「(合法的な)住民投票など行われていない」と改めて強調し、「市民の多くは投票に参加しなかった」と指摘した。ただし、「法の範囲内で議論する扉は閉ざさない」とし、州側との対話の余地は残した。

 今回の住民投票をめぐっては、根拠となる州法が憲法裁に効力を停止されている。このため、中央政府の治安部隊が投票阻止に動き、独立派の市民との間で散発的に衝突が起きた。州側によると、用意された2315の投票所のうち400カ所が使えなかった。

 多数のけが人が出たことについて、プッチダモン氏は「スペイン政府は、カタルーニャとの関係で恥ずべき歴史を刻んだ」と強く批判した。一方でラホイ氏は「責任は法を踏みにじった側にある」として、住民投票の強行こそ問題だったとの考えを示した。(バルセロナ=青田秀樹)