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 米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を拠点としている原子力空母ロナルド・レーガンが2日、香港に寄港した。米空母の香港寄港を中国政府が認めたのは3年ぶり。艦上で記者会見した第7艦隊戦闘部隊司令官のマーク・ダルトン少将は「米国と同盟国の利益と安全を守る責任がある」と語り、核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮に圧力をかけた。

 ロナルド・レーガンは9月29日から今月1日、フィリピン周辺の海域で海自護衛艦「さざなみ」と共同訓練を実施。4、5日間ほど香港に停泊して食料などを補給する。その後の行き先について、同少将は「予定された運用訓練を行う」と述べるにとどめ明言を避けたが、韓国海軍関係者によると、朝鮮半島近海に展開し、韓国海軍と合同訓練を行うという。

 香港の「憲法」にあたる香港基本法には、外国軍の艦船が香港に寄港するためには中国政府の許可が必要と明記されている。香港の米総領事館によると、米空母の寄港は2014年の原子力空母ジョージ・ワシントンが最後。昨年は原子力空母ジョン・C・ステニスが寄港を拒否された。南シナ海問題をめぐり、米中の対立が深まったためとみられている。

 中国が今回、朝鮮半島近海に向かうとされる米空母の寄港を認めたのは、11月に予定されているトランプ米大統領の初訪中を控え、協調姿勢を示すとともに、北朝鮮を牽制(けんせい)する狙いがある可能性もある。(香港=益満雄一郎)

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