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 グローバル化やSDGs(エスディージーズ、持続可能な開発目標)などについて考える「朝日地球会議2017」(朝日新聞社主催)の2日目のプログラムが2日、東京都内で開かれた。海外の学者らがグローバル化の副作用や台頭するポピュリズムを乗り越えるための方策などを話し合った。

 講演では、ドイツの社会学者で、独マックス・プランク社会研究所名誉所長のヴォルフガング・シュトレーク氏が、経済のグローバル化に国家が対応できず、「反資本主義勢力が台頭し、新秩序が生まれるのではないかと言われていたが、その姿はまだ見えていない」と指摘。また、フランスの歴史家で、コレージュ・ド・フランス教授のピエール・ロザンヴァロン氏は「ポピュリズムは現在の民主主義への幻滅から生まれた。様々なチャンネルを設け、人々の生活を公共空間で可視化させることが重要だ」と強調し、民主主義を補完するシステムの必要性を訴えた。その後、両氏は、移民研究で知られる米サザンメソジスト大のジェームズ・ホリフィールド教授らを交え、「分断から共存へ」をテーマに討論した。

 SDGsについてのセッションでは、国連副事務総長のアミーナ・モハメッド氏とキャスターの国谷裕子氏も登壇し、女性が果たしうる役割や国連改革の現状などを話した。(笹井継夫