[PR]

 強毒性の外来種ヒアリの国内での確認が3日、20事例となった。侵入経路は今のところ、過去に専門家チームがリスクが高いと指摘していた都府県に集中している。発見場所も専門家が注目したコンテナ付近が多く、予測とおおむね一致している。

 これまでにヒアリが確認されたのは11都府県。内陸部についてもどこの港から入ったか経路を確認したところ、東京で2例、愛知で5例、福岡で4例など、9都府県から侵入していた。発見場所の多くはコンテナ内やコンテナヤードだった。

 国立環境研究所と森林総合研究所の専門家チームは15年に出した報告書で、生息国・地域からヒアリを運び込む恐れがあるものとしてコンテナに着目。内陸8県を除く39都道府県で、ヒアリ生息地からのコンテナ輸入数を統計から抽出し、リスクを評価した。

 その内容を実際の事例と照合すると、リスクが高いと評価された都道府県の上位10位の中に、侵入が確認された8都府県が入っていた。

 チーム代表の五箇公一・国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室長は「20事例という限られたデータだが、予測と現実が合う部分もあった。海洋国家である以上、外来種の侵入は続くだろう。ほかの外来種のリスク評価や、効果的な対策を考える参考にしてほしい」と話す。(小坪遊)

■ヒアリの侵入リスクが高いと予測された自治体

〈()内は実際に確認された事例数〉

1位 東京都  (2)

2位 神奈川県 (2)

3位 愛知県  (5)

4位 大阪府  (1)

5位 兵庫県  (2)

6位 福岡県  (4)

7位 静岡県  (1)

8位 広島県  (1)

13位 岡山県  (2)