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 37人が亡くなり、4人が行方不明となった7月の九州北部豪雨。朝日新聞が約1億3800万件の日本語ツイートを分析したところ、「#(ハッシュタグ)救助」がついた救助要請が計224件見つかった。この224件はその後、4229万9630のアカウントに届いたと推計される。

 ただ、分析結果を子細に見ていくと、飛び抜けて拡散したツイートとそうでないものの差が大きい。多くの人の目に触れても通報に結びつかないこともある。

■充電切れ寸前のスマホから届いたのは

 7月5日午後、福岡市の井福教子さん(39)はスマートフォンを見て体の震えが止まらなくなった。画面に映っていたのは、見覚えのある交差点と2階建ての家屋が点在する街の風景を映した動画。だが、幹線道路だった場所は濁流が渦を巻き、流木が建物を押し流そうとしていた。

 12秒の動画は、福岡県朝倉市の実家が営む菓子会社の工場2階から姉が撮影した。充電が切れかけたスマートフォンからLINEで送られてきた。

 2階には従業員ら7人が取り残されていた。5日午後5時51分、「数十年に一度の災害の恐れがある」として、気象庁は大雨特別警報を発令。朝倉市のこの日の雨量は516ミリと、7月1カ月の平年値の約1.5倍に相当する異常事態だった。

 教子さんはいても立ってもいられなくなった。その時、脳裏をよぎったのは、情報が拡散しやすいツイッターの存在だった。

 心当たりがあった。以前、実家…

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