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 「人が雇えればもっと注文が受けられるが、うちみたいな零細企業には誰も来ない」。北日本の部品メーカーの社長は嘆く。食品や自動車の製造ラインに欠かせない精密部品を、旋盤加工技術を生かして誤差100分の1ミリ~1000分の1ミリ単位で、1個からでもつくるのが強みだ。県内外の企業からの注文は途切れない。

 短い納期に間に合わせるため、深夜まで30年物の機械を動かすこともある。できれば5年、10年と勤めてくれる人に技術を伝えたいが、長くて3年、早いと半年で辞めてしまう。ハローワークに求人を出して採用した高卒の新入社員もすぐに辞めてしまった。

 ハローワークでの求人はとうにあきらめた。最近5年間は日本人を1人も採用していない。代わりに中国人の技能実習生を8人採用した。今は実習生6人が工場で働く。中国で面接をすれば、採用枠2人に20人の若者が殺到する。「よほどのことがない限り3年はやめないし、ボーナスも退職金も出さなくていい。残業も難しい仕事も嫌がらないから、一番頼りになる」。日本人10人と中国人の実習生15人を雇うコストが同じぐらいだという。「正直、あまり同業他社には知られたくない」

 息子たちは工場を継ぎたいと言ったが、諦めさせた。「アジアとの競争も厳しくなるから、この仕事は自分限り。若い人を雇っても将来に責任は持てない。技能実習生がいいんだ」

 人手不足を背景に、日本で働く外国人労働者の数は昨年初めて100万人を超えた。第2次安倍政権の4年間で5割強増えた。日本の労働現場は、弱い立場の外国人技能実習生や外国人留学生らに支えられている。農業や旅館、介護など外国人労働力に依存する現場は広がる一方。コンビニなどが加盟する日本フランチャイズチェーン協会も実習生の受け入れに意欲的だ。

 だが、外国人技能実習制度で来日した人の中には、「技術移転による国際貢献」のうたい文句とは裏腹に、夢破れて帰国する人が少なくない。過労死と認定された実習生もいる。

■「おしっこを頭の上…

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