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 心臓移植を受けて6年後、夫婦で悩んだ末に長女を授かった小西政志さん(43)は今、日々を大切に生きる。娘の誕生日や、家族での旅行中、仕事をしているふとした瞬間に、幸せだと感じる。遺伝しないと医師に言われていた通り、長女の心臓に異常はなかったこともうれしかった。「いつ亡くなるか分からない時を過ごし、時間を大切に感じるようになった」

 沖縄の伝統芸能エイサー太鼓は、移植後に出会った楽しみだ。知人の紹介でチームの公演に行った際、迫力や参加者の楽しそうな様子、体に響く太鼓の音の心地よさにとりこになった。妻や娘を連れて行くうち、いつしか一緒に参加するように。家族3人で毎週練習し、時にステージに上がる。

 一方、体調管理のため、刺し身など生の食材や飲酒は控えている。免疫抑制剤や、血圧に関するものなど約10種類の薬を1日2回服用する。そして、年1回検査入院し、免疫抑制剤の血中濃度の測定や心臓超音波検査などを行う。2年に1度は心臓カテーテル検査も受ける。そこまでしても、当初はいつまで生きられるかと不安だった。それでも移植から10年以上経ち、少しずつ落ち着いてきた。

 年2回、人生を振り返ると決め…

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