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 パーデュー米農務長官は4日、ワシントンでの講演で「牛肉、豚肉、乳製品やその他多くの製品にかかる高い関税を引き下げたい。日本との二国間の貿易交渉に入りたい」と話した。日米経済対話が今月開かれるほか、トランプ大統領が来月訪日する予定で、農業問題も協議される見通しだ。

 パーデュー氏は北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉や中国の市場開放に期待を示したうえで、「日本もすばらしい市場で、率直に言ってもっと改善できる。日本との地政学的な関係も優遇措置につながると思う」と言及。日本が経済連携協定(EPA)を結ぶ豪州などを挙げ、「日本が彼らに与えている優遇措置に対応したい」と話した。

 パーデュー氏は、トランプ氏の来月のアジア歴訪について「彼の政策立案者に農業分野での機会について助言している」として、歴訪が市場開放の好機になるとの見方を示した。米国ではトランプ政権が環太平洋経済連携協定(TPP)の離脱を表明したことで、日本がEPAを結ぶ豪州などに比べて日本の農業市場で不利になっており、日本と二国間の自由貿易協定(FTA)を求める声が出ている。(ワシントン=五十嵐大介