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 愛知高等養護学校(愛荘町)の3年生が、地元の伝統工芸士の指導を受けて麻織物のタペストリーを織り上げ、5日に披露した。

 電車などで通学でき、将来は就労して自活を目指す知的障害がある人を対象とした学校で、2013年に愛知高校の校舎内に開校した。

 通常授業のほかに社会で働く基礎を身につける「作業学習」があり、「農園芸」、パン工房での「食品加工」、地元伝統の麻織物に取り組む「テキスタイル」から選択する。

 今年の3年生4人は昨年2月から、担当教諭が織る分も合わせて5枚で一つになる作品を作ろうと、麻織物のタペストリーに挑戦してきた。描く作品は朝日が昇ってから、月が沈むまでの「空の一日」に決めた。

 1人あたり縦1メートル、横25センチを受け持つことに。近くの近江上布伝統産業会館の伝統工芸士・立石文代さんの指導を受けながら、約3カ月で生地を織り上げ、縫製も自分たちで施した。

 隣の絵と線がつながるよう、織り機の下に原寸大の下絵を入れ、丈が合うように織り進めた。普段はしまや格子模様が中心だが、絵にするには、途中で色違いの横糸を足さなければならない。

 川添綾香さん(18)は「三日月の形を作るのが難しかった」。森夕陽さん(17)は名前にちなんで夕日を担当。複雑なグラデーションを見事に織り上げ、「良い感じになりました」と顔をほころばせた。

 作品は10日から29日まで、学校隣の近江上布伝統産業会館で展示される。(大野宏)