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 兵庫県尼崎市で2015年3月、自転車に乗っていた高校1年の山内美輝(よしき)さん(当時16)が、バイクの少年に押されて踏切内で電車にはねられ亡くなった事件で、山内さんの両親が加害少年と母親に対し、慰謝料など約7600万円の損害賠償を求めて神戸地裁尼崎支部に提訴した。

 刑事裁判の判決によると、少年は無免許でバイクに乗り、山内さんの自転車の後部を足で押しながら走り、自転車を踏切内に突入させた。山内さんは快速電車にはねられ死亡した。

 少年は昨年12月に傷害致死などの罪で懲役4年以上6年以下の不定期刑の判決を受け、控訴したが今年5月に棄却され、確定した。

 訴状によると、少年の母親が無免許運転をさせないよう指導を徹底すれば、事件は起きなかったと指摘。少年側から正式な謝罪がなく精神的な苦痛を受けたとし、慰謝料など約7570万円の賠償を求めている。

 山内さんの母親の千恵子さんは「遺族をはじめ多くの人たちが今もどれほどの悲しみを背負って生きているのか、少年や親に少しでも分かってもらえる機会にしたい」などとコメントした。