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 小池百合子代表が率いる新党「希望の党」ができたのに、このまま「民進党」の看板で選挙に臨んだ方がいいのか――。衆院選と同じ22日に投開票される神戸市長選と市議補選で、民進推薦の立候補予定者たちが戸惑っている。

 8日告示の神戸市長選。再選をめざす現職市長は、自民、公明、民進から推薦を受けた。一方、衆院選で民進は希望に合流を図り、兵庫県内の10選挙区で希望の公認候補が立つ。「少しでも風をとらえたいと考えれば、希望の推薦もほしいのが本音」と陣営関係者。衆院選で希望に投票する有権者を、できるだけ取り込みたいとの思惑だ。

 ただ、国政選挙で希望と激しく議席を争う自民のベテラン市議は、「国と地方は違うとはいえ、希望の推薦を受けるのは気分がよくない」。民進党兵庫県連が存続していることも踏まえ、現職陣営は希望への推薦申請をしないと決めた。

 13日告示の神戸市議補選の立候補予定者らは、さらに悩みが深い。

 「地元のために頑張ります!」。帰宅中の会社員らが行き交う地下鉄駅前で、民進推薦の立候補予定者が声を張り上げた。ただ、政党名を連呼することはない。街頭で「民進党って、なくなったんちゃうん」と言われることもある。そんなときは「地方には(組織が)まだあります」と答えるのが精いっぱいだ。

 市議補選で民進推薦の立候補予定者は3人。1人は最近、公認から推薦に関わりを弱めた。「衆院選で民進党公認の候補者がいないのに、市議補選で掲げるのはどうか」との声が本人側から出たためという。「希望の党」と記されたステッカー数百枚を発注し、ポスターなどに貼る準備を進めている予定者もいる。

 3人は県連を通じて希望の公認を求めているが、6日までに返事はない。(岩田恵実、金井和之、島脇健史)