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 臓器提供の意思表示は、家族へのメッセージ――。同志社大(京都市)の学生たちが、そんな合言葉で意思表示の重要性を呼びかけている。もっと自分自身のこととして考えてもらうにはどう呼びかければいいのか、マーケティングの手法を使って検討。15日に東京都内や京都市で開かれる企画やイベントにいかす。

 「これまでの『あなたの意思で救える命がある』という呼びかけは、すべてを犠牲にする感じで、ちょっと引いちゃって」。同大商学部3年の橋本侑介さん(21)はそう振り返る。医療問題に関心はなかったが、市場を調べたり効果的な方法を探ったりといったマーケティングの手法で社会問題を解決していく「ソーシャルマーケティング」を学んでみたいと、瓜生原(うりゅうはら)葉子准教授のゼミを選択した。

 実際に学んでみると、移植医療について理解があまり進んでいないと感じた。臓器提供の意思表示をしているのは1割ほどで、臓器提供者(ドナー)が亡くなって残された家族が悩むのではないかとも考えた。「イエスでもノーでもいい。『家族に残すメッセージ』というテーマなら、同世代にも身近なことと思ってもらえるんじゃないかと考えました」

 今年は、京都府から臓器提供の意思表示リーフレットの作成を委託された。どんな人に、どんな文面・図案なら届くのか。ゼミのメンバーで8案まで絞り込んでネットで投票を呼びかけ、15日の京都市内のイベント「MUSUBU2017」で発表する予定だ。

 また、同日に都内で開かれる日本臓器移植ネットワークなどが主催するイベントの企画・運営も担う。臓器移植法が施行されてから20年という節目にあわせて20代若者に参加を呼びかけ、医学部生やドナー家族らが語り合うトークセッションなどを開く予定。

 催しの前後にスマホでアンケートを実施し、来場者がツイッター・インスタグラムといったSNSでリアルタイムに参加できるような仕掛けも考えた。瓜生原さんは「多くの人に参加してもらい、話し合える場にしたい」と話している。詳細はhttp://www.jotnw.or.jp/news/2017/detail5612.html別ウインドウで開きますで。

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 臓器移植法施行20年にあわせ、全国各地で臓器移植を考える催しが開かれる。一覧はホームページ(http://www.jotnw.or.jp/asp/event/別ウインドウで開きます)で。

<アピタル:マンスリー特集・移植>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/monthly/(水野梓)