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 インドネシアのジョコ大統領が5日、国軍記念日の軍事パレード会場に向かう際、激しい渋滞に巻き込まれて徒歩で会場に向かう羽目になった。同国の渋滞のひどさは世界一とも言われるが、大統領が巻き込まれるのは異常事態。警備態勢の不手際に批判があがりそうだ。

 大統領府によると、会場はジャワ島西部チレゴンの港。細い一般道を使わなければたどりつけない。ジョコ氏の車両は会場まで約2キロの地点で渋滞に巻き込まれ、30分ほど身動きができない状態に。業を煮やしたジョコ氏は自ら車外に出て、沿道の市民に手を振るなどしながら約30分歩いて会場入りしたという。

 インドネシアでも大統領が移動する際は、警察が早めに道路を封鎖しておくのが決まり。国軍司令官はジョコ氏ら出席者に謝罪したが、渋滞の原因は不明だ。同国初の庶民出身の大統領であるジョコ氏の気さくな対応で救われた形だが、警察が不仲とされる国軍に嫌がらせをしたのではとの見方も出ている。(ジャカルタ=古谷祐伸)