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 麻疹(はしか)や風疹、日本脳炎などのワクチンの定期接種で起きたミスが2016年度に6602件あったと厚生労働省が6日、発表した。報告制度が始まった13年度から増え続けている。制度の定着が背景にあると厚労省はみている。

 厚労省が同日、有識者会議で報告した。最も多かったのは、次の接種までに空けねばならない「接種間隔の間違い」で3475件。接種回数の誤りや予定と違うワクチンを接種した「不必要な接種」が797件、きょうだいを取り違えるなど「対象者の誤認」549件と続いた。「期限切れワクチンの使用」は193件あった。

 使用済みの注射器を使ったり、医師の指に注射針が触れて傷ができたことに気づかず、その針で乳児に接種したりするなど血液感染を起こす可能性があるものは11件あった。いずれも健康被害は報告されていないという。

 厚労省は、予防接種法にもとづき、重大な健康被害につながる恐れがあったミスのほか、健康被害の可能性が低いミスも報告するよう自治体に求めている。注意点をまとめたリーフレットを作り、自治体や医療機関に配布。医師や看護師向けの研修で再発防止を図るという。(福地慶太郎)