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 長崎出身の英国の作家、カズオ・イシグロさん(62)のノーベル文学賞受賞決定から一夜明けた6日、書店には問い合わせが相次ぎ、在庫が完売する店もあった。

 福岡市中央区のジュンク堂書店福岡店では、店内の在庫をかき集めて問い合わせカウンターの上に乗せ、来店客に対応した。「わたしを離さないで」「日の名残(なご)り」など8種類あったが、午前10時の開店と同時に取り置きを求める電話が鳴り続け、すぐにほとんどが売れたという。

 数少ない1冊を手にした同市城南区の浪人生、溝田優さん(18)は「高校2年の時、国語の先生が『村上春樹より先にノーベル賞を取るぞ』と言っていた。昨晩のニュースを見て驚き、読みたくなりました」。細井実人店長は「版元の早川書房に問い合わせたが、入荷は今月中旬以降になりそう。入荷次第、お客様に読んでいただけるようにしたい」と話した。

 イシグロさんの出身地、長崎市の紀伊国屋書店長崎店は受賞決定を受け、「祝! ノーベル文学賞」と書いた看板とイシグロさんの著作を入り口近くに出した。午前10時の開店から1時間足らずで、8冊の在庫が完売した。前夜のニュースで受賞を知り、本を買いにきたという同市の小川健治さん(80)は「忘れられた巨人」と「わたしを離さないで」を手に取り、「長崎出身と聞いて読んでみたいと思った。間に合ってよかった」と話した。イシグロさんの作品は入荷待ちの状態。森田智佳店長は「長崎出身の人の受賞となると本屋としても盛り上がるので一日も早く仕入れたい。英語の原書も併せて店頭に並べたい」と話した。

 同市の好文堂書店ではイシグロ…

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