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 宇都宮市の知的障害者施設「ビ・ブライト」で4月、入所者の男性(28)が大けがを負い、当時の職員ら2人が暴行したとして逮捕、起訴された。さらに県警OBの職員ら3人が事件の証拠隠滅容疑で逮捕された。なぜずさんな運営が行われていたのか。障害者福祉のNPO理事長として、障害者や家族の交流の場づくりに取り組む宇都宮大学教育学部の池本喜代正教授(特別支援教育)に、問題点を聞いた。

 今回の事件は知的障害者施設において重要な職員教育ができていなかったこと、そして施設の運営自体にも問題があったと考える。この施設を運営する法人が抱える課題が浮かび上がった。後日判明した管理職によるとされる隠蔽(いんぺい)事件でも、この施設の運営がひどいものであったことが改めて明らかになった。

 

正しい知識が必要

 逮捕された容疑者たちは知的障害者に対する人権意識が欠如しているように思える。虐待は職員が障害者を下に見るから起きる。虐待を防ぐためには、障害や支援方法に対する正しい知識、怒りの感情をコントロールする「アンガーマネジメント」や、人権に関する意識の指導が必要だ。

 例えば、言葉遣いひとつをとっても、利用者に対して「さん」付けをする、命令形で話さない、といったことが挙げられる。命令形で話すと相手を下に見た行動をするようになるが、「さん」付けすると一瞬冷静に考えられて手が出ることは少なくなるだろう。

 施設を利用する障害者は他傷・自傷行為をすることもあるが、その行為の要因分析をしなければならない。障害者からすると「かまってほしい」という意思表示のことが多い。他人からしたら無意味に見える行動も、本人たちにとっては意味がある。

 行動の意味を考え、対応方法を…

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