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 連合艦隊司令長官・山本五十六も乗船した戦艦長門の「軍艦旗」が6日、ハワイ・ホノルル市の戦艦ミズーリ記念館から新潟県長岡市の山本五十六記念館に寄贈された。丸山智館長は「五十六の魂が帰ってきたように感じる。展示の方法や時期などを検討する」と話した。

 両館関係者によると、長門は1920年に完成。42年に戦艦大和と交代するまでは連合艦隊の旗艦で、五十六も乗艦し、敗戦後は米軍に接収された。軍艦旗は長門の艦尾に常時掲げられていたもので、大きさは縦約260センチ、横約390センチ。煙や油の臭いが染みこんでいる。

 接収直前の45年8月末、神奈川県横須賀市に係留中の長門のエンジンを調査にきた米海軍少尉(2006年死去)が持ち出し、米ネバダ州の自宅に保管していた。軍艦旗を託された友人が07年にミズーリ記念館に寄贈した。

 同館保存協会のマイケル・カー会長は「旗の安息地となる適切なところに寄贈しようと展示せずに保存していた。ホノルル市の姉妹都市で五十六の出身地である長岡こそふさわしいと考えた」。長岡市の磯田達伸市長は、米朝危機を念頭に「世界がとんでもない方向に行っているが、こういうときにこそ両市民の平和交流と、両館の連携を深め、世界に平和を発信していきたい」と述べた。

 五十六記念館展示企画委員の星貴さんは「実は旗と長岡は五十六つながりだけでない」と明かす。接収後の長門は1946年7月、太平洋ビキニ環礁で行われた米軍の核実験で、2発の原爆を投下されて沈没した。その1発目を落とした爆撃機B29は、45年7月に長岡市左近町に模擬原爆を投下していた。「公開の際にはそんな因縁も思い出しながら見て欲しい」(伊丹和弘