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 今季のBリーグ開幕前、日本バスケットボール協会初の公認プロフェッショナルレフェリーに加藤誉樹さん(29)が就任した。9月29日、昨季Bリーグを制した栃木と三河の今季開幕戦がプロ審判デビュー戦となった。今後はBリーグや国際大会などで審判をしながら、国内の審判全体のレベルアップに向けた活動にも従事する。

 愛知県出身の加藤さんは、今夏も高校総体を制した名門の福岡大大濠高から慶大に進学したが、2年生でひざの前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負ったことをきっかけに選手を断念し、審判を始めた。慶大大学院を経てみずほ銀行に勤めながら審判の活動も続け、2014年に国際連盟(FIBA)の資格を取得。今年7月の男子19歳以下のワールドカップの決勝や、同8月の男子ヨーロッパ選手権準々決勝などの審判を担当した。昨季のBリーグではチャンピオンシップ決勝の審判を担当し、「最優秀審判賞」も獲得した。

 仕事との両立に歯がゆい思いもしてきたこともあり、今年3月、審判に専念するため銀行を退職。そこへ「世界で活躍する選手を輩出するには審判のレベルアップが必要」としてプロ審判を置くことを検討してきた日本協会から声がかかった。

 協会の田中道博専務理事は「加藤さんは将来有望で国際経験も豊か。日本のレフェリー界のリーダーとして引っ張り、後進の育成にも尽力してほしい」と期待を寄せる。協会は今後もプロ審判を徐々に増やしていく方針だ。

 加藤さんは「選手の皆さんがコートで最大限のパフォーマンスを発揮できる舞台を整えることで、日本のバスケットボールの飛躍に少しでも役に立てれば」と意欲的だ。(伊木緑