[PR]

 体操の世界選手権第5日は6日、カナダ・モントリオールで女子個人総合決勝があり、予選1位通過の村上茉愛(まい、日体大)は合計54・699点で4位に終わり、日本選手3人目のメダル獲得はならなかった。リオデジャネイロ五輪翌年で、五輪金メダルのシモーン・バイルス(米)ら有力選手が休養を取るなどして欠場する中でメダルが期待されていた。杉原愛子(朝日生命)は6位だった。日本女子の同種目のメダル獲得は1966年銅の池田敬子、09年銅の鶴見虹子(こうこ)の例がある。

 モーガン・ハード(米)が55・232点で初優勝し、米国選手が5大会連続で個人総合を制した。

 予選を首位で通過しても、村上に緩みはなかった。

 最初の跳馬。つま先まできれいに伸びた後方伸身宙返り2回ひねりの着地が決まる。得意の最終種目のゆかに勝負を持ち込めれば、メダルは手に入る。その自信が演技を支えていた。

 シナリオが崩れたのは、3種目めの平均台だった。

 後半に入れていた片足での2回ターン。回りきったあとにバランスを崩して落下。12・000点にとどまった。ゆかを残した時点で5位に沈んだ。

 最終演技者としてゆかに立った。メダル圏内の3位に割り込むには、14・333点以上が必要だった。

 瀬尾コーチは残る種目別決勝も考えて、「明後日のために力を見せつけてきなさい」と声をかける。冒頭の片足による4回ターンからH難度のシリバスへとつなげた。

 この大会のために、シーズン途中であえて曲も構成も変えた。大人びた曲調と芸術性を追った柔らかい動きが観客を引きつける。出場選手で唯一、14点越えの14・233点。着地の減点にすれば、小さく1歩ずれた程度。メダルまで0・100点届かなかった。

 「結果よりも、重圧の中で実力を出せない自分が一番悔しい……」。試合直後からあふれ出した涙がなかなかとまらない。

 人一倍思い入れの強い種目別ゆかの決勝は8日。「金メダルを取りにいく」と宣言した。(潮智史

■杉原、笑顔の6位入賞

 杉原は最後の跳馬で14・033点と追い上げた。6位に入賞し「実感がわかない。驚いている」と笑顔だった。代表決定後にひじを痛めたが、リオ五輪の個人総合決勝に残れなかった悔しさをバネにしたという。平均台では新技の足持ち2回ターンにも挑んだ。認定の結果を待つ身だが、「挑戦できたこと自体がよかった」と振り返った。