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■小野善康・大阪大特任教授

 これまで、米国では「アメリカン・ドリーム」が生きていた。努力と才覚で大金を稼ぎ、派手に使うことがステータスであり、称賛もされた。

 1899年、T・ヴェブレンは「有閑階級の理論」で、19世紀後半の「金ぴか時代」の米国を描いた。そこで提示された「見せびらかすための消費」という概念は、その時代の風潮を表している。

 だが、最近はそうでもないらしい。8月、これと正反対の意味を持つ本「Uneasy Street」が出版された。現代の社会学者、R・シャーマンが行った、ニューヨーク在住の年収25万ドルから1千万ドルの金持ちたちへのインタビューが載っている。興味深いのは、金持ちがお金を使うのに、引け目を感じているということだ。

 彼らは金持ちであることを隠し…

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