【動画】新燃岳が6年ぶりに噴火 噴煙300M上がる=堀英治撮影
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 宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃(しんもえ)岳(1421メートル)が11日午前5時34分ごろに噴火した。気象庁によると、噴火が確認されたのは2011年9月7日以来、約6年ぶり。気象庁は11日午前11時すぎ、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。レベル3となるのは13年10月以来。気象庁は、火口から2キロの範囲に大きな噴石を飛ばすような噴火の恐れがあるとして、警戒を呼びかけている。

 気象庁によるとこの日朝の噴火では、有色の噴煙が火口から約300メートル上空まで上がった。噴石は確認されなかった。その後も火山性微動が継続し、噴煙の量も増加していることから、「さらに活発な活動に移行する可能性がある」としてレベルを3に引き上げた。

 新燃岳は本格的なマグマ噴火が発生した11年1月にレベルが3に引き上げられたが、同年9月以降噴火はなく、13年10月にレベル2に下げられた。今年5月にはレベル1(活火山であることに留意)となったが、7月ごろから地下の深い場所で膨張傾向がみられ、今月5日にレベル2に引き上げられた。

 気象庁の火山噴火予知連絡会長の石原和弘・京都大名誉教授(火山物理学)は「新燃岳の火山活動は11年以前から続いており、今回の噴火はその一環だ。今年7月からの地下の膨張はマグマの供給を意味している。今後も続けばさらに大きな噴火が起きる可能性もある」と話している。

 風下にあたった宮崎県高原町の蒲牟田地区には大量の灰が降った。国道223号では、車が巻き上げる降灰で視界が落ち、ライトをつけて走る車も見られた。

 同町西麓の60代主婦は「昨日は新燃岳から水蒸気が上がっていた。今朝は特に爆発音などは聞こえなかった。14日に稲刈りをする予定だが、収まってくれるか心配だ」と話していた。(小林舞子、寺師祥一)