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 切迫早産の治療薬として広く用いられている子宮収縮抑制剤「塩酸リトドリン」を妊娠中に使った場合、生まれた子どもが5歳時点でぜんそくを発症しているリスクが高くなるという研究成果を、国立成育医療研究センターが11日、発表した。同センターは「早産の予防効果は認められているが、長期間の使用には注意が必要」としている。

 同センターが2003~05年に受診した妊婦を登録して継続調査を実施。対象者1158人を、妊娠中に点滴で塩酸リトドリンを使った94人と使わなかった1064人にわけて調べた。

 その結果、塩酸リトドリンを使ったことがある人では、子どもが5歳になった時にぜんそくの症状がある割合は13・8%。これに対し、使わなかった人は9・2%だった。また、使用日数が20日以上の場合は17・4%と有意に高かった。19日以下の人の発症率は10・3%だった。

 同センターの左合治彦・周産期・母性診療センター長は、「子どものぜんそくは就学後に治ることも多い。塩酸リトドリンがぜんそくに与える影響については今後、さらに長期間の追跡調査をする必要がある」と話している。(佐藤建仁)