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 週6日勤務で1日12時間働いたのに十分な残業代が支払われなかったとして、ネットカフェ大手「マンボー」(東京)の元従業員男性(31)が同社に未払い分など約2500万円を求めた訴訟の判決で、東京地裁(船所寛生裁判官)は11日、制裁金も含め約1200万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は2009~16年、同社の漫画喫茶や本社で午前10時~午後10時のシフトで週6日働いたが、残業代は固定制で、給与明細では約半額が基本給、残りの約半額が「固定残業代」とされた。

 判決は、「入社面接時に給与のどの部分が固定の残業代か説明をせず、(原告と)残業代に関する合意がない」と認定。14年2月~16年2月の期間で法定時間を上回る労働が毎月82~123時間に上ったと認め、この時間を積算した未払い残業代の支払いを命じた。

 男性の代理人の若月彰弁護士は「固定残業代は社会に浸透しているが、従業員を長時間労働させる言い訳になっている」と話した。マンボーは「判決内容を把握していないのでコメントできない」としている。(後藤遼太)