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 体内で正常な血液をつくれなくなる骨髄異形成症候群と診断された東京都内で会社を営む男性(74)は、臍帯血(さいたいけつ)移植を受けるため、3月に東京都健康長寿医療センター(板橋区)に入院した。

 移植前の治療は順調に進み、6月末、臍帯血を移植する日が来た。病室には家族全員が駆けつけ、主治医で血液内科部長の宮腰重三郎さん(58)が2本の注射器を使って男性の鎖骨の辺りから移植する様子を見守った。

 毎週月水金が、採血の日だ。ほぼゼロにした男性の白血球に代わり、提供者の女の子と同じ型の白血球が増えているかをみる。難しい治療でも可能性にかけると決めてからは、検査結果に一喜一憂することはなかった。「在るがまゝに在る」。病棟に飾る七夕の短冊にそう書き込んだ。

 移植から16日後の朝。回診に…

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