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 甲府市は、甲府城跡を生かした街づくりの一環として、旧甲府税務署の用地を取得する方針を固めた。城跡から中心部の商店街を結ぶエリアに「江戸風の街並み」を整備する計画だ。樋口雄一市長が12日の定例記者会見で「『小江戸甲府』のにぎわいが感じられる空間づくりを目指したい」と明らかにした。

 都市計画課によると、整備エリアは丸の内1丁目で、「遊亀橋」南側の市社会教育センター跡と、旧甲府税務署から旧県社会福祉会館にかけた民有地を含む計4300平方メートル。旧税務署用地は来秋をめどに取得を目指し、関東財務局や県との協議を本格化させる。

 市は県とともに昨年6月、「お城がつなぐまち」をコンセプトにした甲府城周辺地域活性化基本計画を作成。年内をめどに実施計画をまとめる。城跡南側の「回遊ルート」を盛り込み、中心部の商業エリアまで観光客に足を延ばしてもらう狙い。

 旧税務署の場所には、城跡の景観を楽しめる「交流広場」や「交流施設」を整備。南側の民有地には「江戸風街並み・散策路」をつくる計画で、みやげものなどの民間の物販施設や飲食店の誘致を検討する。街並みは埼玉県川越市や全国の旧街道筋などを参考にしていくという。(平畑玄洋)