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 臍帯血(さいたいけつ)移植は、赤ちゃんのへその緒や胎盤に残る血液を凍結保存し、急性白血病などの患者に移植する。骨髄移植より手続きにかかる時間が短く、提供者の負担も少ない。特に患者が高齢の場合、血縁者も年齢が高くて骨髄提供できないことも多い。日本造血細胞移植データセンターの調査では、65~69歳の臍帯血移植は2006年からの10年間で5倍以上に増え、70~74歳も増加傾向にある。

 ただ、「多くの病院は65~70歳を上限年齢としているのではないか」と、東京都健康長寿医療センター(板橋区)の宮腰重三郎・血液内科部長は話す。連載で紹介した、骨髄異形成症候群の男性(74)もかかりつけの病院では、高齢で移植はできないと言われた。移植すれば治癒の可能性がある一方で、40代以上の5年生存率は3~4割にとどまっている。

 虎の門病院(東京都港区)では年齢制限を設けずに、厳しい治療であることを本人が十分理解しているか、家族の理解はあるかなどを考慮し、移植を勧めるかを判断するという。最高齢は82歳の男性で、移植後100日で退院した。

 内田直之(うちだなおゆき)・…

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