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 神奈川県茅ケ崎市で昨年開かれたマリンスポーツの大会で、配られたTシャツを着た選手ら107人が化学熱傷などを負ったのは、Tシャツの印刷に使われた薬剤が原因だったとして、県警は12日、薬剤を販売した松井色素化学工業所(京都市)の男性社員2人を業務上過失傷害の疑いで書類送検し、発表した。

 書類送検されたのは、薬剤の使用を承認した元役員(67)と開発担当の社員(35)。茅ケ崎署によると、2人は成分の調査など安全性を十分確認せず、成分を明らかにしないまま薬剤を販売。販売先が製作したTシャツが昨年9月10日の大会で配られ、着用した選手やスタッフ計107人に化学熱傷などを負わせた疑いがある。

 同社によると、床の殺菌や靴下の抗菌処理に使われる薬剤を、同社ではインクの発色をよくする「前処理剤」として販売していた。この薬剤に含まれる刺激性物質がTシャツに高濃度で残っていたという。同社は「販売した製品に対する安全性の確認が不十分でした。けがをされた方、大会関係者の方に深く謝罪します。安全確認などの見直しを引き続き進めます」としている。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(野城千穂)