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 国際的なバイオリニストで、昨年6月に58歳で亡くなった若林暢さんのCDアルバム2枚が、国内の音楽チャートのクラシック部門で異例のヒットを続けている。海外で高い評価を得ながら、国内ではあまり知られていなかった演奏家のCDが死後にヒットするのは異例という。

 6月下旬、かつて英国で発売された「ブラームス ヴァイオリン・ソナタ全集」と未発表の「ヴァイオリン愛奏曲集」のCDアルバムが同時に発売となった。7月3日付のビルボードクラシックアルバム週間チャートでは、初登場で「愛奏曲集」が1位に。「ソナタ全集」も3位にランクインした。

 若林さんは東京芸術大大学院を経て、米・ジュリアード音楽院を卒業。ニューヨーク国際芸術家コンクールで優勝するなど、世界の舞台で活躍してきた。

 若林さんをよく知る東京芸術大学の澤和樹学長(62)はヒットの理由を「若林さんの悲劇的で、ドラマチックな人生に多くの人が共感し、興味をもって聴いてくれる。音に力がなければこういう現象になっていない」と分析している。