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 システム開発会社「オービーシステム」(大阪市)に勤務していた男性(当時57)がうつ病になり自殺したのは長時間残業のためだったとして、大阪府内の50代の妻ら遺族が同社側に計約1億4千万円の賠償を求めた訴訟が16日、大阪地裁(倉地真寿美裁判長)で和解した。会社側が過重労働への配慮不足を認めて謝罪し、解決金を支払う。

 訴訟記録などによると、男性はシステムエンジニアとして同社に長年勤務。2013年2月に東京へ単身赴任し、同年9月ごろにうつ病を発症、14年1月、マンションから飛び降りて亡くなった。品川労働基準監督署は、長時間労働が原因として14年9月に労災と認定。男性は、発症直前6カ月の残業時間を月20~89時間と自己申告していたが、労基署は推計で月127~170時間と認定した。

 和解条項で会社側は、過重労働がうつ病の発症や自殺につながったことを認め、「十分な配慮を欠いていた」として謝罪。再発防止に努めることも盛り込まれた。解決金の額は明らかにしていない。

 原告の妻は「和解成立に安堵(あんど)している。今後、社員がかけがえのない人であることを認識し健全な経営をしてほしい」との談話を出した。同社は「労働時間の管理が万全ではなかった。男性と遺族の方々におわび申し上げます」としている。

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