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 準天頂衛星「みちびき」から受信する精度の高い位置情報を使った業界初の自動運転の様子を17日、三菱電機が公開した。常に日本の上空にある「みちびき」を使えば、位置情報の誤差が数センチにまで縮まる。政府がめざす自動運転の普及に向けた一歩となりそうだ。

三菱電機が公開

 兵庫県赤穂市にある同社のテストコースで同日、「みちびき」の信号を受ける実験車「xAUTO(エックスオート)」の走りが披露された。通常のGPS(全地球測位システム)とあわせて「みちびき」から受信すると、車はひょうたん形のコースに沿って道の真ん中を走り、障害物で幅を縮めた場所でもまっすぐにすり抜けた。誤差の大きいGPSだけでは、こうはいかないという。

 地球全体をカバーするGPSに対し、「みちびき」は日本やその周辺だけを対象とする軌道を飛ぶ。常に日本の真上に衛星がいることで精度の高い測位情報を出し、誤差はGPSの約10メートルに対して静止した車で6センチ、走行中でも12センチにまで縮められる。信号が届きにくいビルの谷間や山間部などにも強い。

 誤差の少なさには、三菱電機が開発した高精度な受信機も貢献する。衛星信号は大気の状態により乱れがちだが、国土地理院が全国に持つ「電子基準点」の情報を使って信号のぶれを解析し、補正できるようにした。三菱電機の赤津慎二・自動車機器開発センター副センター長は「ずれをセンチ級にまで抑えたことで、車がレーン中央から外れずにいられる」と話す。人が運転に関わらない完全自動運転に向けた制御技術としても期待する。

 政府は今月10日に4機目の「みちびき」を打ち上げており、実際の測位システムの運用は来年4月から始まる予定。三菱電機は今後、国内外の自動車メーカーに自動運転システムの採用を働きかけ、2020年の実用化をめざすという。

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