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道の駅情報サイト運営 柴田敬介さん(32)

 ドライブの立ち寄りスポットとして人気が高い「道の駅」。全国に約1100カ所ある道の駅の情報を、専用サイト「みちグル」(http://michiguru.com/別ウインドウで開きます)を通じて大阪から発信する。閲覧数は月間20万件にのぼり、道の駅の特産品をインターネット販売する事業も手がける。

 もともと建築デザイナー志望で大学では建築を学んだが、「起業したいとも考えていた」。卒業後、まずは営業力を鍛えようと大手証券会社に就職。大阪支店で担当していた農家からある時、「工夫しても農業はもうからない」と相談された。これが転機に。農家にとっていい仕組みとは? ヒントを求め、偶然入ったのが道の駅の直売所だった。「顔の見える野菜」を掲げて農家自ら値付けをしていた。「道の駅を活性化すれば農家も直売ビジネスでもうかる」。2013年にベンチャーをおこし、翌年にみちグルを始めた。

 道の駅は自治体出資の第三セクターによる運営が多く、予算も限られていて新規事業には及び腰だ。施設側に負担をかけないように、飲料メーカーが開く販促イベントなどを請け負い、その委託経費で道の駅を取材して回る。紹介記事は外部のグルメサイトにも売り、みちグルの知名度アップを図る。「埋もれた地方の魅力を発信していきたい」

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〈略歴〉 兵庫県尼崎市出身。京都工芸繊維大を卒業後、日興コーディアル証券(現SMBC日興証券)を経て起業。自ら訪ねた道の駅は500を超える。

記者のひとこと

「ビジネスっていうのは、泥臭いもんですよ」と話す笑顔に、あふれるバイタリティーを感じた。(文・写真 辻森尚仁)