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 仮想通貨「リップル」の取引をめぐる詐欺事件で、取引所経営の竹中優樹容疑者(31)=詐欺容疑で逮捕=が顧客からの預かり金を外国為替証拠金取引(FX)などの投資に流用し、6千万円近い損失を出していたことが捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、竹中容疑者は2014年5月に「リップルトレードジャパン」(浜松市中区)を設立して1人で運営。顧客から金を預かって、リップルと交換できる「IOU」(電子借用証書)を発行する一方、同年秋ごろから複数回、預かり金の一部をFXなどの投資に流用し、同社が破綻(はたん)状態になった15年3月までに6千万円近い損失を出していた。預かり金は遊興費にも充てていたという。

 竹中容疑者は14年11月~15年2月、「IOU」計約1億2千万円分を架空発行して他の取引所を通じて換金するなどしていた形跡もあるという。警視庁は、顧客から詐取した金と合わせて損失の穴埋めに充てようとした疑いがあるとみている。竹中容疑者は「会社を潰さないように、なんとか現金を集めたかった」と供述しているという。

 竹中容疑者は15年3月、払い戻しの見込みがないのにIOUを発行して顧客から預かった140万円を詐取したとして、18日に逮捕された。

 リップルは、米リップル社が開発に携わった仮想通貨。アジア地域で同社の製品を扱う「SBIリップルアジア」(東京)は「リップルトレードジャパン」について「SBIグループおよび米リップル社とは一切関係ございません」とのコメントを出している。