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 来年3月のロシア大統領選に向けて、同国の有名TVパーソナリティーで、反政権派で知られるクセニヤ・サプチャーク氏(35)が18日、立候補する考えを明らかにした。ただプーチン大統領の圧勝が確実視される選挙の正当性を強調するため、政権が女性の対立候補を望んでいたとの報道もある。

 サプチャーク氏の父は、ソ連が崩壊した1991年当時、サンクトペテルブルク市長を務めた改革派政治家。プーチン氏を副市長に登用して政治家への道を歩ませた人物だ。一方でサプチャーク氏自身は、大統領になって権威主義的な政治手法に転じたプーチン氏に批判的な言動で知られる。

 サプチャーク氏は自らのサイトに投稿した映像で「プーチン氏が大統領になったのは私が18歳の時。大統領選の候補者もいつも同じ顔ぶれだ。私は彼らすべてに反対する」と述べた。大統領選への出馬が認められていない反体制指導者ナバリヌイ氏の立候補が実現すれば自分は退く考えも明らかにした。

 プーチン氏の支持率は8割近くあり、まだ出馬表明していないものの、出れば4選は確実。サプチャーク氏の立候補でも情勢は変わらないとみられる。有力紙「ベドモスチ」は今月、有権者の関心低下を懸念する政権が、女性の対立候補が現れるのを望んでいると伝え、有力候補にサプチャーク氏をあげていた。

 サプチャーク氏は、ファッション誌「VOGUE」に、米国のセレブタレントになぞらえられて「ロシアのパリス・ヒルトン」と評されたことがある。(喜田尚)