[PR]

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で一部が不通になっている福島県内のJR常磐線のうち、竜田―富岡駅間6・9キロで21日、6年7カ月ぶりに運転が再開された。富岡駅前では久しぶりに響く鉄路の音に歓声が上がった。

 この日午前6時過ぎ、富岡駅発の列車に乗り、竜田駅までの間を往復した富岡町の猪狩ヤスヨさん(75)は「町の風景はだいぶ変わってしまったけれど、再び列車が走ってくれてうれしい。車窓の風景を目に焼き付けました」と喜んだ。津波で流失した富岡駅は元の場所の近くで建て直され、駅構内にはコンビニエンスストアと食堂が設けられた。

 JR東日本は震災後、県内の沿岸部で常磐線の運転区間を広げてきた。今回の再開で、不通区間は帰還困難区域が大半を占める富岡―浪江駅間20・8キロを残すだけとなる。同社は2019年度末までの全線開通を目指している。(飯沼優仁、内山修)