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 大学野球の近畿学生秋季リーグ戦が24日、大阪・豊中ローズ球場であり、公立の大阪市立大が神戸大を下し、24年ぶり3度目の優勝を果たした。胴上げで3度宙に舞った辻盛監督は「うれしいというよりほっとしています」と笑顔で語った。

 最低3点は取ろうと、攻撃を強化してきた。勝てば優勝という大事な一戦でも攻撃野球を貫いた。普段の練習の9割は打撃練習。マシン打撃では160キロに球速を設定して打ち込んだ。球威に負けないスイングと同時に培ったのが積極性。象徴は同点の六回。2死一塁から長短3連打で、一気に3点。全員が初球をはじき返した。勝ち越し二塁打を放った4番北野(4年、那賀)は「らしさを見せられた」と胸を張った。

 2010年に就任した辻盛監督の意識改革も根付いた。公立大で、野球をやるために大学に入った部員は少ない。就任当時は、卒業後に就職を希望する選手ばかりだった。「やるからにはプロを目指せ」と鼓舞した。現在部員は54人。今秋、プロ志望届を出した主将の土井(4年、畝傍)は「今はやる気のある部員しかいない。皆が同じ方向を向いている」。

 勝ち点5の完全優勝で勢いをつけ、次は明治神宮大会に向けた関西地区大学選手権に挑む。土井は「神宮でプレーするためだけにやってきた。楽に勝てないと分かっているけれど、苦しいところを我慢して3勝して乗り込みたい」と意気込んだ。(橋本佳奈)