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 リンリンリン、リーッリーッ。秋が深まり、夜になると、虫たちの合唱を耳にする。そんな鳴く虫をこよなく愛し、採集と飼育を半世紀以上続けてきた男性が枚方市にいる。採集は年間150回。虫の音で晩酌を楽しみ、寝起きを共にする。インターネットで鳴く虫の販売を続け、愛好家に魅力を伝えている。

 枚方市内のとある一軒家。2階の和室に入ると、虫かごがびっしりと敷き詰められていた。リーンリーンと小さい鳴き声が聞こえた。「多いときは、この和室に約20種類の虫が2千~3千匹います」。そう説明してくれたのは、この家に住む後藤啓さん(58)だ。

 後藤さんは鳴く虫の愛好家。大阪北東部や京都南部に行き、草むらで虫を探す。貴重な虫を求めて岡山まで足をのばしたことも。「同じ虫でも気温によって音色が変わるんです。聴いているだけで気持ちが落ち着きます」と魅力を語る。

 門真市生まれ。カブトムシやク…

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