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絵本作家:三岡有矢音(みつおかあやね)さん(25)

 主人公はキリンの子。道で出会ったシマウマに「きみの模様ええなあ」と話しかけ、同じ模様にしてもらう。次々と動物たちと体の一部を交換し、ついにはとんでもない姿になって……。

 12月にできる絵本は関西弁も交え、読み手の想像を飛び越えていく。今回は絵本と映像技術を組み合わせた試みも。専用のプロジェクターで絵本の周りに別の映像を加え、映し出された動物が動き回るような仕掛けだ。産学官の交流の場を提供する「ナレッジキャピタル」(大阪市)や、神戸市の映像会社の協力を得て、催しで体験できるようにする。「絵本になじみがなかった人にも作品に触れてもらいたい」

 昔から絵を描いたり物語を考えたりすることが好きだった。高校時代には演劇の脚本を手がけ、大学は児童文学や絵本を学べるコースを選んだ。卒業を控えて就職するかどうか迷ったが、「絵本で食べていきたい」と決めた。すでに出版した作品もあり、ポーランドのコンクールで今年、優秀賞に輝くなど海外でも評価された。

 伝えたいのは、絵本にありがちな教訓やメッセージではない。「しんどいとき、『あなたはひとりじゃないよ』と言われるより、『ブタと一緒に歩いていたら』と考えた方が楽しい」。突拍子もない発想が、創作の原動力だ。

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〈略歴〉 1992年、兵庫県西宮市生まれ。梅花女子大こども学科で学ぶ。2015年に「あたらしい創作絵本大賞」で大賞受賞。各地で展覧会を開いている。

記者から

 シュールな絵とくすっと笑えるストーリーが持ち味。多くの人を三岡ワールドに引き込んで。(文・写真 新宅あゆみ)

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